ウクレレアフタヌーンがウクレレ カフェ カルテットと共に「ウクレレ カフェ ナイト」の名において催しましたライブイベントは、過去に'92年と'99年の計2回御在ます。 ウクレレを弾く人がまだまだ珍しい存在だった'92年はともかく、ウクレレブーム再来か?などと騒がれ始めていた'99年当時と比べても、現在のウクレレを取り巻く状況は大きく変わりました。
'99年の開催については、来たるべきウクレレ新時代に向けての大きな布石になった、とハッキリ自負出来るものでした。 が、その後だれが、ウクレレ絡みの大きなイベントがすっかり珍しいものでなくなってしまうなどと予想出来たでしょう。 1000人以上を動員するイベント「ウクレレピクニック」の毎夏の成功、ウクレレを使用するミュージシャン達がプロ/アマ問わずライブハウスを賑わせ、月9のテレビドラマにまで主人公の愛好品としてウクレレが使われるようになるなどと、誰が考え得たでしょう。(ケド最終回までチューニングがメチャクチャだったぞコラァ! しっかりせんかい)。
さて会場となりました青山CAYは、有り難い事に今回も大入り満員。 久々の本格的なライブとなりましたウクレレアフタヌーンは、一年半の長きに渡って貯え続けていた芸人魂を爆発! 気合いを入れてトップのステージに臨みました。
今回の衣装テーマはですな...先日のウクレレピクニックでのことでしたが、我々の出店ブースの向かいで開業している輸入雑貨屋さんがいらしたのですが、そこで段ボール箱に突っ込まれ一枚1000円で投げ売りされていた、和柄のアロハがございました。 |
|
|
|
世界平和を祈念 |
虎優勝 |
祭り囃子 |
ちなみに今回、最も「やられたぁ!」と感服致しましたのは、千羽鶴ラスタ+千羽鶴つけまつげの男性です。 鶴折りに手を貸したメンバーたち皆の祈りが込められています。 しかしやはり魅了されてしまいましたのは何と言っても、艶やかな衣装の女性陣みなさま方でございましたわよ。 もほほほほ。
黒く塗れ |
|
|
股旅素浪人 |
|
越南は大東亜帝国 |
OH! カミカゼ |
OH! フジヤマ |
あ、なんか今回のレポート、前置きがやたら長いですね。 これ以上余計な事を書いて品位を落とす前に、とっとと演奏の方の話にさくさくっと行きましょうね。
ステージ上にアフタヌーンがスタンバイした途端、幕一枚を隔てた客席では早くも爆笑の渦です。 幕越しに、我々のただならぬ雰囲気が透かし見えているようです。 「まだ、まだ笑うところじゃないですよー、笑ってあげるのは幕開いてからにして下さいね」と取りなす、本日の司会進行役もっちー。
いよいよ幕が開き、1曲目「バイーアのマリア」からスタート! 遂に全貌を表した24名のあまりの珍妙キテレツさ加減に、お客様方のどよめきが演奏中までおさまりません。 「オーレイ!」の掛け声でエンディングを決めた途端、嬉しい大きな拍手! しかし間髪置かず続いては、'80年代伝説のジャパニーズ・ダブ・バンド/ミュート・ビート(こだま和文リーダー)のナンバーで「ハット・ダンス」。 性急なスカビートとクールなメロディーがカッコいい!
そして「サマー・ホリデイ」へと続き、この曲を初演した「ウクレレ・ピクニック」での夏の想ひ出を見送り、去り行く季節を惜しみます。
|
「みなさん、今日のこのコンサートでタテノリ出来る曲はこれしかないですからね、パンクです!」との紹介を受けたのは、ロンドン・パンクのパイオニア、ザ・クラッシュの代表曲「クラッシュ・シティ・ロッカーズ」。 |
ここで今回のハイライト、ウクレレアフタヌーンでは初の試み。 ウクレレのみのアンサンブルに、遂に異楽器の導入です。 取り入れましたのはミュージカル・ソー、つまりノコギリです! |
|
|
いよいよステージも終盤です。 渋谷のシャンソニエ「青い部屋」、その店長でシャソン歌手のソワレさん、ゲンズブール委員会など、フレンチ絡みの方面とも所縁の多いアフタヌーンですが、その影響が色濃い選曲「リラの門の切符切り」。 |
では、今回いなかった方達はどうしているのでしょう。 アフタヌーンの集まりにさえ顔を出さなくなり音信不通の人もいれば、志し高く独自の演奏活動を始め、誰もが認める素晴らしいプレイヤーにまで成長した人もいます。 その一方で、新たにアフタヌーンへ参加しに来てくれる人達は後を断ちません。 |
|
|
今回はサブタイトルにもなっている通り、アンクル・フェイマスといえば御存じ、日本が誇るウクレレメーカー、フェイマスウクレレの岡本会長へのリスペクトを込めたイベントです。 |