99年6月6日(日)*日本ウクレレ協会設立40周年記念パーティー
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歴史あるNUA(日本ウクレレ協会)の40周年記念行事に、我々のような無法者達が乗り込んでいって本当に大丈夫なんですか!?
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今は昔の事。 92年夏、渋谷スペイン坂を登り切ったパルコ向かいに突如一週間だけオープン。 伝説の、ウクレレ・カフェ..。 早くも盛り上がる会場に、続いてウクレレアフタヌーンが登場! 真暗なステージに突然「テケテケテケテケテケ!!」が鳴り響き、段々と明かりが上がってくると、そこにはあの名曲「パイプライン」を演奏する10名の粋なゆかた姿が! まいたけ君を中心とするオープニングチーム、その名も裏レレアフタヌーンが左脇腹えぐり込むように観客の弱点を突きます。 続く「笑点のテーマ」ではもう完全に骨抜き。 掴みはオッケーね、ってとこでアフタヌーン本体に繋ぎます。
NUA、日本ウクレレスクールほか各方面より御提供頂いた珍しいウクレレ、レコード、小物などのコレクション展示、ステージでは毎夜、OTO(じゃがたら、ビブラストーン)審査員によるウクレレコンテスト、このカフェのために結成されたウクレレ カフェ
カルテット、チチ松村(ゴンチチ)、中島花代、パルコ社員ミニマル楽器ユニットプラクティス、そして謎の覆面ユニットウクレレアフター5(ファイブ)などなど、による演奏が繰り広げられておりました。
その後アフタヌーンとカフェカルは、このコンセプトを持って表参道のライブハウス/レストランバー「CAY」にて、高木ブー、ローズ・アンリミテッドらを招いての「ウクレレ・カフェ・ナイト」を開催したのでした。 それから早や7年。
『お帰りなさい、ウクレレ・カフェ・ナイトへ
』と題した本イベントで、両グループは再びCAYに戻って参りました。 しかも今回も実に錚々たるゲストの方々に支えられ、更に予想を遥かに上回る220名(!)ものお客様方にお越し頂き、満員御礼のなか気を引締めてステージに臨んだのでした。
アフタヌーンの名MC・望月洋介による司会進行のもと、松蔭浩之氏(現代美術家集団「昭和40年会」、バンド「ゴージャラス」など)のエキゾチック系DJでオープン。
トップの出演は女性デュオプリン、「おいしいプリン」「チボット」「マンモスくじらに乗っかって」などの代表曲を元気いっぱいに演奏。 こんなにも可愛くて楽しい音楽があったなんてと、プリン初体験が大半を占める客層に強力にアピールしました。
反省点:せっかく織田島はこの日の為に特注した黄色いゆかたを着ていたのだから、やっぱりここで「チャンラーン!!」と叫んで登場すれば良かった。 ていうか、そうすべき。
蒸し暑かった一日も、ちょっと涼しくなったところで、これから夏祭り? 金魚すくい? ゆかた姿で出かけてみれば、聞こえてくるのは..そんなヒグラシの鳴と共に25名が舞台に勢揃い。 おもむろにまずは「ワイカプ」でスタート。
「君に、胸キュン。」「雨にぬれても」と和やかに続き、望月の珍MCと指揮(というかミョーな踊り)も冴え渡る。「パリ・カナーユ」に続いて激情のラテンナンバー「テキーラ!」「メロンの気持」アッ!!ウッ!!の掛け声飛び交う演奏にステージも観客もヒートアップ!!
そしてこの日のハイライト、「♪真っ赤な〜バラは〜」「♪あっしー、もとにー」「♪ダバダバダバダバダバダバダバダ」を強引にメドレー化した、「組曲・ルパン三世」!! チャーリー・コーセーも天国の山田康夫もきっと喜んでくれた事でしょう。
ラストお馴染みの「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY TO LOVE」では手拍子が..泣きながら演奏しているメンバーもいましたかね? さぁ。 暖かい拍手に包まれながら、客席の花道をゆっくりと引き上げていくアフタヌーン。 ありがとぉぉぉぉお。
続くウクレレ・クラブは松宮幹彦氏(ウクレレ)+太田和男氏(ギター)のデュオ、「FLY ME TO THE MOON」「スウィングしなけりゃ意味無いね」「男が女を愛する時」、チャーリー・パーカー「DONNA LEE」など、JAZZYな演奏はめっちゃCOOL!
夏秋洋介は望月+カフェカルの夏秋冬春という級友コンビ。 モデルのエリコちゃんや、同じく級友の高橋アキラらを引き込んで「琵琶湖周航の唄」、プレスリー「冷たくしないで」などのお気楽ステージ。
下北沢サウンズグッドの小物、山口岩男ウクレレ教室Tシャツ、キワヤ商会御提供のウクレレ(!)が当たるプレゼント大会を挿んで、ウクレレ カフェ カルテットはさすがのテクニックに裏打ちされた奇抜な選曲、YMO「増殖」「トルコ行進曲」「HAWAIIAN WEDDING SONG〜柴又篇」などで楽しませてくれました。 ウェディングで♪おーれーがいたーんじゃおよーめーに行けーぬ、はないだろ(笑)。 しかしなんと言っても圧巻だったのは「NHKラジオ体操第一」でしょう!
共に新作CDがリリースされた直後の山口岩男氏と山内 "アラニ" 雄喜氏は、もう言うまでもない素晴らしい演奏。 「ウへ・ウヘネ」、カウア・クレイタ−・ボーイズ「オピヒマン」では貴重なデュオまで聞かせてくれました。 岩男氏のステージではビートルズ・ナンバーの数々、新曲「パニオロ」での超絶テクにビックリ。 それに対してアラニ氏は、カフェカルの田村玄一氏とペティブーカなどでお馴染み高田レン氏を従え『じゃぁ、何やろうか』..「アオイヤ」「アカカの滝」、オリジナル曲「ナ・オピオ」など曲目さえ決めてないリラックスした演奏にまたビックリでした。
そのまま最後には出演者全員でグレイトフル・デッドの「Ripple」をセッション。 なんと5時間にも及ぶ長い長いコンサートでしたが、素晴らしいステージの連発に最後までお楽しみ頂けたことと思います。
とにかく大成功で良かった! これもひとえに、常日頃からウクレレに興味を持ちシーン全体を盛り上げて下さっている皆様のおかげです! 本当にどうもありがとうございました!!
photos: Y.Yasuda
Ikedaさんの「Ukulele On Fire」
まいたけさんの「ウクレレビュリホーワールド」
ヤン・ヤスダさんの「ウクレレ・コールズ」などでも
レポート及び写真を多数アップして下さっています!
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