準備万端店頭ステージに立ってみれば、なんとだだっ広いスペースはツリーのない分クリスマスのとき以上にギャラリーでいっぱい。

　金色のステッカー（かまぼこのパッケージに貼る『要冷蔵』のシール）をシャツにくっつけるだけというお手軽コースに始まって、金紙の王冠、金の蝶ネクタイ、金髪のヅラ、金ラメの靴下から、お金の絵がプリントされたタンクトップ姿のカポエラ戦士、ゴールデンレトリーバーのワンポイントの入った帽子、これは完璧・手作り金色のワンピース、某『金の卵』のコスプレ（わかんねぇ〜よそんなの ^ ^ ;）まで、各者各様のゴールデンなコスチュームでいざ演奏スタートだ！

　元気いっぱい「ツイスト＆シャウト」を皮切りに「テキーラ！」「メロンの気持ち」「セサミストリート」と、でっかい声を出す楽しいナンバーを中心に２ステージ。　店頭ライブは子供もお母さんも楽しそう。

　中高生の女の子達はなぜかゲラゲラ大笑い。　コンダクター望月の「なんかこう、不思議な生き物かなにかのように、写真を撮られてしまうんですよねいつも」とのＭＣがウケる。

　すいませんハワイアンやらなくて。　２ステージ目はお店から要望ありまして「ワイカプ」やらさしていただきました。　この一曲だけでこれまでにも各種ウクレレイベントを大きな顔して渡り歩いてきたという、ウクレレアフタヌーンのワイルドカードともいうべき貴重なハワイアンナンバーです。

　普段のお店は１日限定１６枚しか焼かない手作りピザがウリの、ログハウス風でお洒落なレストラン。　そのピザがまた美味いこと！　クリスピーでカリカリ、上に乗っかる具も生野菜やクリームフルーツ、ペンネ、カレー、ポーチドエッグやら、オリジナルなテイストが１９種類も。　ライブ前に何度か打合せに伺った時から堪能させて頂きまして、観客の皆様にもこいつぁ是非、演奏と共にごゆるりとお楽しみ頂きたいものだ．．と思っておりました。

　がしかし！　こんな状況になるとはなぁ．．驚くやら嬉しいやら。

　なんと当日、テーブル席数３０のところ６０名近いお客様がお越し下さいまして、優に定員オーバー。　階段に座って頂くか立ち見をお願いするか、はたまた残念ながら入場をお断りせざるを得ないくらいの状況。　折角の絶品ピザをと期待していらした方にはもうそれどこじゃないくらいの騒ぎになってしまいました。　残念ながら食べ損ねてしまわれた方は是非、普段の営業日にゆっくりいらして堪能して頂きたいものです。

　さてそんな混沌とした状況の中で、演奏メンバー１３名さえもステージに密集していなければならない（ステージといっても段があるわけでなし、中２階のテーブルをちょっと端に追いやっただけのスペース）、すぐ目の前にはお客様がかぶりついていらっしゃるという濃ゆい状況にて、今度もウクレレアフタヌーンは燃えましたよ！

　毎度毎度試行錯誤の衣装コンセプト、４月のライブがシャンソニエ「青い部屋」で衣装テーマが「フランス」でしたから、今回はピザ屋．．．当然「イタリア」にするしか考えられないでしょうよ！！

　そういう訳でまあ、国旗から取った緑白赤の３色セット、イタリア名画・フェリーニ監督「道」のジェルソミーナ（ザンパノが欠席で残念ね）、期待に違わぬ「ピサの斜塔」かぶり物、パスタの手作り首飾り、などは解りやすいでしょうが「一体どこがイタリア！？」とツッコみ入れずにはおれない最高峰は、何といっても「向日葵大輪満開男」を装った私リーダーのものよ！

　あぁ、なぜ向日葵がイタリアかって？　それは見て下さった方達それぞれの人生経験に基づいて、各自勝手にこじつけておくれ。　私にだってよく理由が解らないんだから．．。

　あいだ休憩を挟んだ２部構成、それも違った内容でお届けするからには、現在のアフタヌーンで可能な限りのレパートリーをほぼ全部出し尽くさなければなりません。

　さすがに第１部は、店内あまりの人口密度に唖然。　圧倒されてしまいまして、本音をいいますと、とっとと演奏を終わらせて早く逃げ出してしまいたいくらいだったんです〜よ〜。　うぐ〜ず〜。　負け犬寸前。

　しかし、ちょいと緊張がほぐれてきての第２部からは、テンション全快！　アンコールまで頂く熱狂パフォーマンスを繰り広げることが出来ました！　煽ってくれたサクラ組の皆ありがとう！（笑）本当に、君達がいなければあの会場全体をも包み込む程の異様な興奮はなかったはず。　久々にあの伝説の「麻布十番温泉宴会場ライブ」にも匹敵する、生涯忘れられない忘れたくないライブを作り上げられた事が最大級の幸せです。

（第１部）ワイカプ／雨にぬれても／君に、胸キュン／ブラジル／トリステーザ／恋はビーチパラソル
（第２部）ベル・プレージ／ハーレム・ノクターン／パリ野郎／イカン・ケケ／メロンの気持／エヴリバディ・ニーズ・サムバディ／（アンコール）テキーラ