99年3月21日(日)関西ウクレレサークル合同ゲリラライブ









 ウクレレアフタヌーン、99年最初の大仕事は久々の野外ゲリラライブ! しかも大阪遠征! 大阪・京都・神戸で活動する関西ウクレレサークル(通称・関レレ)の皆さんと、合同でウクレレゲリラ決行だ!

 ところが、あぁなんてこと。 当日は雨模様、しばらく温暖だった気温も一気に冬へ逆戻りというあいにくのコンディション。 いくらアフタヌーンに雨がつきものだからって、なにも大阪にまで着いて来なくってもなぁ...。

 しかし今さら後には引けん。 アフタヌーンの6名(織田島、MIOX、おばら、まいたけ、杉山、水内・大阪在住)、ローリング・ココナッツ誌の津和野氏、そして関レレと総勢40名ものウクレレプレイヤー達、まずは大阪城公園に集結!

 いつもなら休日にはストリートミュージシャンでごった返すという広場は、さすがに雨で誰もいない。 広場をやり過ごして、雨が避けられる場所を求めてガレージらしき場所に到着、さっそくセッティングする面々。 しかしガレージ内には「この中立ち入り禁止」のロープが...。

 即行で注意にやって来る警備員、ところが「私も音楽は好きですが、立ち入り禁止と書かれた中へ入って頂くのは困ります。立ち入り禁止の外にいらっしゃるのならば何も言いません。」

 なーんだ、話せば判るじゃないの。 そういうことなら、では、堂々と注意ロープの手前に固まって、練習開始! 

 この日の為に用意したのは「TWIST & SHOUT」「SESAME STREET」「カイマナヒラ」「この木なんの木」「クレイジーG」の5曲。 目の前の通路では「ファミリー駅伝」かなんか、雨にも関わらず子供達がパラパラと走ってまして、応援のおかん達が我々と同じく雨を避けて固まっている。 なんとか曲をマスターしたところで、おかん&子供達、&まばらに通り掛かる通行人を相手にゲリラライブ開始! 子供達から拍手拍手。

 しかしあまりの寒さに、ワンセット終わったところでたまらず最寄りの喫茶室に駆け込んで小休止。 雨が避けられる次の場所で、と作戦会議。









 京橋はJR駅と京浜線の駅ビルが向かい合っていて、お互いの建物に屋根が渡してあるので音もよく響く。 ここも普段は弾き語りミュージシャンのメッカだというのに、いるのはもうひとつの京橋レギュラーらしい、災害救助犬を連れたボランティア団体のみ。

 駅敷地内で集団で大騒ぎするだけに、あらぬ疑いをかけられ職務質問→動揺→「邪魔や」と背後より通行人がどつく→よろけて肩が触れる→公務執行妨害→連行などという憂き目を見るやも知れぬ。 いつでも逃げられる体制を皆に強要しつつ、ゲリラライブ開始!

 さすがに人通りも激しく、立ち止まる人も出てくる。 一番喜ぶのはここでもやっぱり外国人の通行人。 一緒に歌ってくれたりでのりのり。

 「この木なんの木」を演奏中、落ち着きなく方々を踊りながらうろついて弾いていた私に、ナチュラルなオヤジが声をかける。「大橋節夫。ウクレレやろ、それ。大橋節夫。やらんのかい。」 やりません!



関レレに蔓延! カンペブック証拠写真









photos: MIOX & Kan-Lele

 結局京橋では逮捕者も出ずに、めでたく次へ移動。 ラストは心斎橋、っつったらやっぱり、グリコ前でバンザイして記念演奏しなければ、と思っていたのに雨は激しくなるばかりで一向に止む気配なし。 ちっ。

 ここはグリコをあきらめて、地下ショッピング街のクリスタ長堀待ち合わせ広場を占拠! ここでも警備員が来る前に、嵐のように演奏して逃げちゃえ! さっそくセッティングしていると、何が始まるものかと期待してギャラリーが大勢集まり始める。 あぁまずい..目立つ..でもウレシイ..。

 もうすっかり皆もライブのりを掴んできていて、元気よく「ツイスト&シャウト」をシャウト!
「しぇけなべいーべなーう」「しぇけなべいべ」
地下街いっぱいに響くこの歌声! わわ、大きすぎる..バレる..でも気持ちイイ。

 一曲終わるごとに大きな拍手。 「カイマナヒラ」ではケアリーさんに応えて手拍子まで打ってくれるギャラリー。 あーやっぱ楽しいわー。 「クレイジーG」には脱帽。 弾けない私はウクレレ叩いて踊る。 ラストはもう一度「ツイスト&シャウト」で、本当に暖かい歓声に包まれながら地上へ逃げる一同。

 関レレにとって初めての、アフタヌーンにとっても久々のゲリラライブは大成功、何でもいいからとにかくウクレレを手にしたらやっちゃえ!やってしまえ!という心意気を強く再認識しました。

 素人が初めて手にしたウクレレは、音が出た瞬間に、それは音楽として鳴り響き、大団円ではCコードのエンディングを溜めに溜めて大見得切ってジャンプして決めるのだ。 全てはそこから始まる!






99年4月29日(木・祝)渋谷パラダイス〜花の祭典 ハチ公前ライブ









photos: K.Ebihara

 渋谷の待ち合わせ場所として知らぬ者はいない大メジャーなスポット、ハチ公前でのイベント「渋谷パラダイス〜花の祭典」、大企業の協賛を得ながら渋谷界隈の商店が主催して毎年GWを通して開催しておりますが、普段のスタジオ練習で我々がお世話になっております道玄坂ヤマハ教室のコーナーに、ウクレレアフタヌーンが登場!

 ステージは午後1時半と2時半からの2回、いつもの望月の珍妙なMCを挿みながらそれぞれ30分くらいづつの内容。 初披露の新レパートリーは1曲だけですが、演奏者21名中なんと5人がここ2ヶ月くらいの間に新参したメンバーという、実に頼もしい布陣。 ギャラリーにも今後のステージ予備軍たる新メンバー、望月が講師を勤める山口岩男教室の生徒達、偶然通り掛かったプリンのメンバー、二−ル・ヤング風ナチュラルおやじ、などを集め、渋谷の交差点に涼し気な音色を響かせたのでした。

 
新レパートリーの「パリ・カナ−ユ」とはフランスのシャンソン曲ですが、ワハハ本舗の梅ちゃんのネタで、よくお祭りなどで売ってる、紙がクルクル巻いてる「ピーヒャラ笛」を鼻の穴と脳天に突き刺し、美輪明宏「黒蜥蜴」ばりの衣装で手拍子と共に登場、曲は「パリ・カナ−ユ」!(イントロ)タタタターンターンターンタ−ンターンタター「♪ラララ〜」(ピャーッ)「♪ラララ〜」(ピャーッ)ってやるギャグがありますね。 あれを強要しました。 誰って、やっぱそういう事をやってくれる人は他にいないでしょ。 まいたけ君しか。

 いちおう、証拠写真

 
演目は他に「ツイスト&シャウト」「テキーラ」「雨にぬれても」「ワイカプ」「パイナップル・プリンセス」「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY TO LOVE」とお馴染みのナンバー。 踊ってくれた岩男教室の仲良し三人娘、「パイナップル〜」を一緒に口ずさんでくれた昔の娘さん、ありがとう!



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