2003年6月ウクレレアフタヌーンと6月の花嫁たち


 昨年10月、メンバーの結婚式にゲリラ演奏で乱入して以来、ウクレレアフタヌーン内では寿ラッシュが続いております。
 去る4月には、「リベルダージ」というサンバチームにも参加しているみやうーが、チーム内の女性と御成婚されました! パーティーはもちろん、チームのセクシーダンサーズが乱舞する大サンバカーニバル状態。 アフタヌーンからも多数列席し、曲の演奏をしましたが、なにぶん吹けば飛ぶよなウクレレの鳴。 大迫力なサンバパーカッション連打の前では、まるでかたなしです。 出番の後は皆ひたすらダンスに興じておりました。 ひゃっほう!

 さて6月になりまして、皆の間では「天候を司る晴れ女神さま」と信じられ崇められている、女性メンバーの結婚パーティーがありました。 会場は新郎がお勤めの、かつては新婦の職場でもあった、吉祥寺のレストラン。 当日22日は梅雨どきだというのに朝から大快晴! さすが天功いや天候の女神さま、向かうところ敵ナシ!ですね。


 今回はアフタヌーン、進行上の要なところで演奏をする事になっていまして、責任重大ですよ! 新郎新婦の入場時、更にはウェディングケーキ入刀の際に、BGMを演奏するという大役を仰せつかってしまったものでした。

 我々が演奏するのはもちろん、「結婚行進スカ」。 約20名ものメンバーがステージに、溢れたメンバーは店の外にまで並び、ウクレレ花道のなかを新郎新婦が御入場です!
 純白のウェディングドレス姿の晴れ女神さまは、大変に愛らしゅうございます。 

 宴たけなわとなってからのステージタイムでは、新婦をボーカルに迎え「ウクレレ・ホーリーナイト」(クリスマスソング、季節外れ)を披露。 娘の唄う姿に目を細めて見入るお母さまがとても印象的でした。
 アフタヌーンはもう一曲、新婦のリクエストにお応えして、派手派手ゴージャスなボーカル2人をフィーチュアした「イカンケケ」も演奏し、大サービス。
 ステージではアフタヌーン以外にもPineapple Boys、演算☆丑組、さそりグミ、hai'ine、小田原カウンシルなど、お馴染みのメンバー個別ユニットが多数出演し、演奏を捧げました。

 晴れ女神さま、これからも、アフタヌーンのイベント毎に絶好の天気をお恵み給う!


photos: Muto



 さて、私達がこのように人の結婚式にまで乱入してゲリラライブをやっている、というのを妙な因果で知ってしまった、あるお方から、「私がプロデュースする友人の結婚式で演奏をしてくれませんか」という、真面目な依頼が来ちゃいましたよ! ええええ、しょんな! まるで知らない人の結婚式にまで呼ばれてしまって、本当に行っちゃっていいのかしら?
 ともかく、晴女神さまの御成婚からまだ間もない26日、六本木ヒルズの「ブルディガラ」というレストランに集まったメンバー10名でした。


 遂にロポンジ−ンになってしまった!?ウクレレアフタヌーン。 今回の衣装は、男性は先方が用意してくれたブルーのYシャツにネクタイ、女性は黒のドレスかブラウスという、普段の破落戸アフタヌーンらしからぬ、アダルチーなルックス。
 場所はお洒落なレストラン、パーティーは全然知らない人の結婚式、周りにいるのは礼服姿のスタッフさんたち、BGMは後に新郎新婦入場の際に使われるらしい荘厳なクラッシック曲、そして皆のスノッブな出で立ち(苦笑)。
 そんな状況の中で、開宴前の休憩時間にみんなでテーブルに揃って食事を待っている時、フト我に帰り浮かんだ言葉...「場・ち・が・い」
 なんで..俺達こういう中にいるんだろうと考え始めたら、「どうなってんの!?」と可笑しくて可笑しくて笑いが止まりませんわ。


 アフタヌーンはパーティーの「ハコバン」といった演出で、オープニング時の「結婚行進スカ」、乾杯直後のBGM、宴もたけなわな後半のBGM、ヤマ場の新郎新婦に捧げる一曲、を演奏しました。
 「結婚行進スカ」は
御挨拶がてらに30秒程の短い演奏でしたが、司会者さんより「東京を代表するウクレレオーケストラ、ウクレレアフタヌーンの皆様です!」というこっぱずかしい紹介を受けてしまいました(恥)。

  2度のBGMタイムでの選曲は、「ワイカプ」「エビバデ」「テキーラ」「メロン気」「イカンケ」「ブラジル」など、我々が常にレパートリーとしている曲を中心にさせてもらっていたのですが、新郎が好きな曲だと言う「ハワイアン・ウェディング・ソング」、これはやっぱり是非ともやって欲しいというリクエストがありました。 本来ならばハワイアンが出来ないウクレレアフタヌーン、必死に練習してなんとか形にしてみせました。

 さてヤマ場の一曲ですが、我々のオリジナル曲「ウクレレ・ホーリーナイト」に、今回のお話を下さった依頼人さんがウェディング用の新しい歌詞をつけて披露するという、新郎新婦たちにも知らされていなかったサプライズ企画です。


 実はこの依頼人さん、売野雅勇氏と言いまして、「えっ...!」と思う30代後半〜40代の方も多いでしょう。 80年代のアイドル歌謡曲を中心に大活躍され、数えきれない程のヒット曲を手掛けていた、有名な作詞家さんです。 あの中森明菜「少女A」の、チェッカーズ「涙のリクエスト」の、ラッツ&スター「め組の人」、近藤真彦「ケジメなさい」の、売野雅勇氏っすよ!

 そんな大御所の売野氏が、新郎新婦のためだけにわざわざ歌詞を書いた。
おまけに本日のゲスト・ウクレレアフタヌーンがそれを曲にまでしてしまって(っつっても順番が逆ですけど(笑)そう信じてもらっていた方がきっと幸せでしょう)本邦初公開で演奏する、ていうんですから、ここはもうパーティーの中でも重要な「泣かせどころ」じゃないですか!

 実は当初、売野氏が連れて来る歌手の卵という方にボーカルをとってもらう予定だったのですが、来られなくなってしまい、急遽アフタヌーンのメンバーが唄いました。
 代役とはいえ決して遜色のない唄声のおかげか、見事新郎新婦の涙をゲット! 後で売野氏からも「実は僕もじーんとしてました」との有り難いメッセ−ジを頂きました。 よかったー。ホッ。


photos: MIOX, えっぢー




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