2003年4月29日(火/祝)ウクレレゲリラライブ春祝祭2003 "めちゃ2 ukeてるッ!"

夕闇せまるレインボーブリッジ「♪ふたりを〜...」


 ウクレレアフタヌーンにとって毎年恒例の最重要イベントといえば、「ウクレレゲリラライブ春節祭」 ウクレレ始めたばかりの人でも、楽器出来ない人でも、なんでもいいからとにかく集まって、一緒に野外でゲリラライブをやっちゃおう!という企画です。
 毎回都内近郊の行楽スポットを制覇しておりまして、ちょっとした遠足気分もお楽しみ。 さて今回の開催地に選んだのは、港区のお台場です なんだかすごく遠いところような気がしていましたが、新宿からでも直行だと20分くらい、意外と近くだったんですねぇ。

 ところで皆さん、フジテレビやらビーナスフォート、大江戸温泉物語にレインボーブリッジがある、あの辺一帯の事をなんとなく「お台場」だと思っていらっしゃるでしょう
「お台場」とは、もともと「砲台場」のこと。 江戸時代、黒船に乗ってやって来たペリー総督が「カ〜イコクしてクダサ〜イよ〜」と日本に迫ったのをきっかけに、外国からの船に備えて大砲をおく場所が東京湾に作られました。 その砲台場が現在でも残っているのが、お台場海浜公園内にある第三台場と、離れ小島にある第六台場なのです。


 そういう訳でして、お台場の歴史を認識して頂くためにも()まずは第三台場に集合です。

 それにしても本日は実に気持の良い大快晴。 13:00の集合時間を前に楽しくピクニック、お弁当にビールにワインにチューハイで、すっかりゴキゲンになっちゃってから参上する奴らばっかりだぜ

 いつものように、先ずは初心者、中級、上級、特上級、飛び道具の5クラスの分かれて、課題曲の練習です。
 今回も大勢の初ゲリラ参加者や、昨年の横浜ゲリラ以来の方々を相手に、講師役を務めてくれたのは、普段からアフタヌーンにレギュラーで参加してくれているメンバーたち。

 海辺は一日中激しく風が吹きつけるため、うっかりしていると楽譜もオニギリの包み紙もあっという間に飛ばされてしまいます。
 そこでMIOX氏による、コペルニクス的展開な大発明「移動演奏用譜面台」 実際に作って持参された方も多かったですが「すごーい!」「非常に便利」と大好評でした。(アフタヌーンのロゴマークでも入れて商品化するか



 再び全員が集合して演奏を合わせてみたところで、15:00出発。 ゲリラライブ地点に向けてGO!
ゴールデンウィークの家族連れ、カップルで大賑わいの砂浜沿いを歩きます。


 まずはA地点シーリア前に到着、公園内禁止事項が記載された立て看板前を占拠。 ゲリラライブ定番の「ツイスト&シャウト」で元気良くスタート。 汚い水でも、やっぱり海と浜があるところでやるのは気分がイイネッ 御家族連れも喜ぶタイムリーなナンバー「ひょっこりひょうたん島」で笑顔を誘います。 そして、浜辺でウクレレとなればやっぱり若大将でしょう 「君といつまでも」を熱く歌い上げ、海風に負けじと「シアワセだなーっ!!!!!」を絶叫。 そう俺達はシアワセ者!!


 ウクレレ以外の物を持って来た、「飛び道具」の担当グループ。 今回はピアニカにフレンチホルンなどが飛び出しましたが、唄う放送構成作家・チャッピーさんが持参したのはミサイルのおもちゃ、手で押してはじき飛ばす、本当にただの飛び道具(笑)。 しかも商品名が「手でポン」だとさ(危)いいのかよ!?


 ギャラリーの反応も和やかに、A地点はピースフルに演奏終了。 続いてB地点はマリンハウス前に移動です。


 軽食の売店とウインドサーフィンレンタル、レストランが入っている建物の目の前ですから、先程のA地点よりも人口密度高し。 歩道には海を眺める人達が座り込み、鈴なりになっています。
 その目の前に、突然現れた不思議な集団。
「わーたくさんいるよ。」
「何かなあ? フジテレビのイベントかなあ?」
「ハワイアンかなあ。」
「でも、みんなカッコが違うね。」
などの反応があったそうで...そこへぶちかます「ツイスト&シャウト」 ギャラリー驚きながらも大笑い。 お台場の風景を取りに来ているカメラ好きなおじさん達でしょうか、我々にがぶり寄りで懸命にシャッターを押し続けています。


 ところがそんな世間の好反応をよそに、渋い顔をしているポロシャツ姿のお兄さん達が視界の脇に入って来ました。 お店のスタッフかな
 でも「ここは砂浜、お店の敷地内には入ってないよーん」と、気付いていないフリして演奏続行。 ポロシャツ兄たちも実力行使で演奏を止めに来るでもなく、苦りきった表情でコソコソ話し合っています。


 真中で派手に暴れている織田島や望月、MIOX氏ではまともに話を聞きそうにない、と思われたんでしょうか。 一番端っこにいて、一見常識人っぽいミヤビんをつかまえて、ついに勧告...いや、割と弱気なお願いが。

「あのー、ここはウィンドサーフィンの乗船場なんですよぉ...音楽とか禁止なんで、こういうことされては困るんですぅ。」
「あそう?いや〜知らなかったなあ。 まぁもうすぐ終わりますから。」

と、取りなすミヤビん(thanks)。

 だいたい、さっきの立て看板には「演奏禁止」なんてどこにも書いてなかったゼ そんな決まり、いま作ったんじゃないのぉ ともかく残りの曲をノンストップで演奏し、「撤収!」を合図に脱兎のごとく場を立ち去る一同。
 もし今後、立て看板に「楽器演奏禁止」が書き足されていたら、それは我々の件が前例となっての事だからね、光栄だわさ。 これからお台場を目指そうとしているストリートミュージシャンの方、いたらゴメン。






 最後のC地点はフジテレビも目の前、アクアシティ前遊歩道のデッキです。 ここが今までで最も風が強く、かなり辛いけれど..負けてなるものか

 ちょうど歩道から見下ろすフジテレビ前広場では、開催中の大道芸人フェスティバルのステージをやっていて、ギャラリーが大勢います。 我々が演奏を初めて間もなくステージが終わったので、こちらに大勢流れて来いよ!とばかりに歌声を張り上げます。

 「ひょっこりひょうたん島」はやっぱり御子様達に大受け! ラストの「ツイスト&シャウト」では、それまでずっと後ろの方でおずおずと弾いていた初参加組たちを前まで引っぱり出して、みんなノリノリで大狂乱 街頭ライブならではの最高に嬉しい瞬間でした。



 これで予定していたゲリラライブスポットは全て制覇なのですが、オマケでもうちょっと。


 時刻も17:00で夕暮れて参りましたので、ここはひとつ、イイ雰囲気で海を見つめているカップルさんを取り囲んで「君といつまでも」をお届けしちゃおうじゃないの、というありがた迷惑な思い付き企画。

「どうもどうも、あ、いやいや怖がらなくて大丈夫ですけど。 一曲いかがですか?」
「...結構です。」

一応の交渉をしてみたらば、断られること数回(当たり前だ)。

 結局、恋人ベンチが4つ並んでいるスポットに皆わらわらと乗り込んで行って、問答無用の押し掛け若大将を披露 かなり喜んでもらえましたヨ。
あなたたちは運がイイネッ お幸せに!


こんな人達に囲まれたらやっぱり怖いですか?

 この後、有志は打ち上げに参加するため、お台場発の水上バスで浅草へ向かいます。 これがまた船内でビールも買えるし快適だし、一時間弱のクルージング気分。
 そこで目ざとく見つけたのが「ピコマコ」という女性2人組ユニットの水上バス内ライブ!?告知フライヤー。 うーん、そういうのもアリなのか。 我々も検討しておく余地はあるかもね、クルージングライブ。 いやいや、いっそ屋形船ライブ

 さて気になる今回の参加者数なんですが、名簿にお名前を頂いた方で77名! 下は10歳から上は??歳まで、老若男女の皆様にお集まり頂きました

 それ以外にも、練習には参加しなかったけれどピクニックを満喫されていた御子様たちや、ただ見に来たはずだったのがついでにビデオ撮影班を頼まれてしまった奥様や、見ているだけじゃなくて歌に勝手にハーモニーをつけてくれていたゴスペルチームのお友達や、母親についてきたものの「なんか怖い人達ばかりだよ、帰ろうよー」と渋っていたらしい()お嬢様とか、終わってから浅草行きの船に乱入してきた画伯さんや、打上げだけに乱入して来たサンバチームや、プラス10名くらいの方々があの場に居合わせておりました。 公称77名、実数90名弱、ってとこかしら

 次回は記念すべき第5回ウクレレゲリラライブ春節祭、ぜひとも100名突破を目指してチバリたいとこですな。
photos: Ichiji, Ohta




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