2002年4月14日(日)ウクレレゲリラライブ春祝祭2002 "追いかけてヨコハマ"

 もうすっかり毎年恒例のイベント、春の風物詩ともなりました、ウクレレゲリラライブ春祝祭 路上に公園にウクレレを抱えた大人数がどこからともなく現れ、突然ライブを繰り広げては嵐のように去って行く...。
 その嵐が今年は、東京を飛び出して横浜で吹き荒れました。 イベントのサブタイトルは「追いかけてヨコハマ」!! ィヨコハマでもし本当に追いかけられちゃったら、困るニャ〜♪ だけどなんと今回はちょっとマジでヤバかったっス。 危ないとこだった..。

 地元ということで勇んでお越し下さった横浜方々も多かったようですが、遠くは大阪より参加のたらすなさん(アフタヌーンの名阪ツアーでお世話になって以来)、更になんとそれよりも遠く、ワシントンDCより1年半振りに帰って来たチェ・オバラ氏の登場には驚いた
 前々週に浅草で行われたキワヤウクレレ教室お花見会で出会った人、アフタヌーンとは以前から遠からぬ仲だったバイシクルチームの面々、ウクレレ&ジャンベの仲良し中学1年生+お母さん&妹ちゃん、アフタヌーンメンバーが無理矢理(?)引き連れて来た超初心者お友達グループ、などなどゲリラライブお初の方も多数、全体で65の皆様に御参加頂きました。 今年もどうも有難うございます 

12:30、最初の集合地点は野毛山公園。 ナチュラルライフを実践していらっしゃる方々のハウスが点在する、入口付近の池周辺にて。

 普段のアフタヌーンに参加しているメンバー達に講師役をお願いして、まずは数グループに別かれて青空教室の開講です。
 ここで初めて明らかにされた、今回の課題曲。 あまりの馬鹿馬鹿しさに、練習中も皆の笑いが絶えません。

 1時間半ほどそれぞれで練習した後、全体が集まっての最終リハです。 しかし今回は例年よりも曲数が多かったもので、このリハが予想以上に長引くことに。 予め決めてあったタイムスケジュールより20分押しで全行程をこなす羽目になってしまいました。


 ともあれ、ィヨィヨ第1のゲリラライブ地点へ、行くぜっ!

 15:20に辿り着いたのはイセザキモール、またの名を浜っ子通り、伊勢佐木町の商店街です。
 時間押しを気にしつつわらわらと駆け付けて来た面々、まずは歩道をいっぱいに占拠して景気付けの一発、お馴染み
「ツイスト&シャウト」を声高らかにシャウト

 何事!?と立ち止まり唖然とする買物客の方々。 ふと振り返ってみると、我々が演奏しているのは宝石店の真ん前。 お店の人がさぞかし迷惑しているのでは?と店内をよーく見てみると、なんと若い女性店員がこちらに注目しながら、楽しそうに一緒に唄を口ずさんでいるではないですか。 イイネ! 遠慮なく、存分にやらせて頂きますぜ! GO!



 続いて2曲目、やはり伊勢佐木町ならば当然これをやらなくては..お送りするのは、青江美奈の吐息も艶かしい名曲「伊勢佐木町ブルース」 イントロでのセクスイーな「あぁ、あぁ」、サビ部分の肝である「♪ドゥドゥウビドゥウビドゥウビドゥウビドゥバァ〜」の大合唱に、御家族連れのお父様お母様方も大喜び。

 3曲目はこれまた御当地ネタ「港のヨーコヨコハマヨコスカ」 コンダクター役の望月がメガホン片手に「チョット前なら〜」とがなり、全員一丸で「アンタ、あの娘の〜」とツッコみ、サビ「♪港のヨーコ〜」で上下ハモりを入れるという、完璧なアレンジ 立ち止まらずに通りすがって行く人々も、横顔に苦笑を隠せません。


 ところが調子になって大騒ぎしているところへ、突然MIOX氏より「商店街の誰かが通報しに行ったぞ」との情報が そそ、そいつぁあ、我々の行動が当局に知られちまうなんて、ゲリラライブを開催して以来初めての大ピンチ! リーダー織田島と望月と、3人に緊張が走る。

 
「演奏しつつもすぐに移動出来るよう荷物をまとめて下さい!」と叫びながら、最後にもう一度「ツイスト&シャウト」。 ついつい演奏のテンポも早い早い、始めにやったのよりも倍速。 エンディングもそこそこに終了すると「逃げろっ!!」の一言であっと言う間に楽器をケースに突っ込み退散するウクレレゲリラ達 みんなが散り散りになったところで、自転車に乗って駆け付けた当局3名とすれ違うという危機一髪!!
 
ィヨコハマはスリル満点だ〜ぁ!


 16:00、命からがら逃げ遂せたウクレレゲリラ達の次なる拠点は、長者町の大通り公園

 長ーい遊歩道ががそのまま幅広な公園になっているところでして、奥の方まで行くとおっちゃん達が賭け将棋をしたりスポーツ新聞を読んでいたりする香ばしい光景に出会えるのですが、ずっっと手前、入口付近のステージ周辺は通行人もまばら、ステージへの階段はスケボー小僧達の格好の練習場所になっています。
 ただしステージの正面は横断歩道に面しており、向こうから渡って来る人々を驚かせるには好都合。

 さっきみたいな人だかりが出来るような事はないだろうから、今度は焦らず気楽にスタート と思ったら、やっぱりどこからともなく近所のおばちゃんや犬の散歩のおっちゃんとかが現れ、珍しい生き物にでも出会ったかのように不思議そうに見つめておりました。



 次の地点山下公園までは結構な一歩き。 もしこの日横浜スタジアムで試合が組まれていたならば、是非とも観戦客の皆様に「野球小僧」を演奏して差し上げたかったのに、と思いつつスタジアム前を素通り..コラ!ここで生ビール買うなんてまだ早いぞ! アポロプレイス、中華街門などを横目に見遣りつつ、17:00到着。

 童謡「赤い靴」をモチーフにした女の子の像の、靴は赤くなかった。
 ちょっと離れた辺りには大道芸のジャグラーが100人くらいの観客を集めており、女の子は誰からも相手にされずポツンと独りで寂しそう。 じゃあ俺達が盛り上げてやるよ
 像を取り囲んでの演奏は、もちろん「赤い靴」

 間もなくジャグリングが終わり、大騒ぎに釣られてこっちへ流れて来る観光客の皆様方。 と、そこへ我々の目の前を自転車に乗って通り過ぎて行く、山下公園の名物おじさん!? 黒マントのような姿で、なんと頭上には金魚の泳いでいる金魚鉢を括り付け、辺りを乗り回している 中の水はもちろん水平に保ちながら..あ、あの人と金魚は、もしかして停まったら死んでしまうのか!?

 こちらが混乱していると更に、作務衣姿でモヒカン頭の、別な自転車おじさん。 なんと腕には手乗りのカラス しかも自転車を停めて荷台のカゴを開けると、ニワトリが登場。 カラスとニワトリのお散歩..眼を、おじさんと眼を合わせてはいけない。
 いったいこいつらは何なんだ〜ぁ。 
たぁぁすけてぇぇぇぇぇ〜!




 横浜を舞台にした童謡となればもう一つ、「かもめの水兵さん」の碑もあります

「作詞者はよく晴れた日の午後にこのメリケン波止場から布教のためハワイへ旅立たれる叔父さんを見送りにこられたとき、桟橋一体に白いかもめがたくさん飛び回り折からの夕陽に映えてとても美しく..」

といったライナーノーツが刻まれていますが、たぶん嘘でしょう

 この碑の前で、いよいよ最後の演奏です。 曲は当然
「かもめの水兵さん」 と、そこへまたまた自転車で現れたのが..今度は変なおじさんではなくて(ホッ)、三線(沖縄蛇皮線)抱えたィヨイ男。 偶然通りかかったところを無理矢理引きずり込んで、「港のヨーコ」「伊勢佐木町ブルース」とセッション ラストは「ツイスト&シャウト」みんなでジャンプを決めて大団円です 楽しかった〜 みんな有難う!!



photos: Ichiji, MIOX

 さあせっかく横浜へ来たんですから、横浜と言えば♪ちゅうか〜っがい! 楽しみにしておりました、中華街の有名レストラン「翠華」で打ち上げだ〜  店頭に到着すれば、本日の宴会予約の中にしっかりと「ウクレレゲリラ様」の札が お店に入れば、おばさまスタッフの素敵なサービストーク。

 おつかれさまでした〜! どうでしたか、今日のゲリラは〜!?
 「え..あぁ、はい大成功でして..」

 アラまァ、良かったですわね〜ぇ! 皆様お近くからいらしたんですか〜?」
 「あ〜..いえ、東京とか千葉とか」

 「あら〜いろんなところから、ゲリラのために横浜へ。 い〜ですわねェ〜!!
 「いや〜、いいのかな〜ァ(苦笑)」

 「いかがですかぁ、ここのお店でもゲリラなんて
 「..本当っスかぁ!?

という訳でみんな、次回はなんとレストラン「翠華」でゲリラライブが決まりました! お楽しみに〜!!(嘘)



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