夜に向けて体力温存 井の頭公園の寝釈迦となる生臭坊主

photo: MIOX

2000年8月5日(土)Loco Moco Sunset "E Ala E" 吉祥寺・井の頭公園
共演:Keola Beamer Nona Beamer Moana Beamer
   山内雄喜&パイナップルシュガー with SANDII アグネス・キムラ
   Da Uncles Laula Tropic Paradice

papier-mache retro-rockets 吉祥寺・bar drop
共演DJ:ryosuke keiko mit yasuda


 毎年毎年(1997年頃からやっているらしい)国内外のミュージシャン/フラダンサーを一同に集め、昨年は代々木公園でPaloloJOYまでもが拝めて、しかも入場無料、タダという、ファンにも、これからハワイアンに興味を持とうという人にも実に有難いイベント「Loco Moco Sunset」

 吉祥寺・井の頭公園で開催の今年は、なんとウクレレアフタヌーンが出演 自分達以外は100%ハワイアンな出演者、それもKeola Beamer山内雄喜サンディーアグネス木村、などなどの錚々たる顔ぶれのプロミュージシャン達と同じステージに、全くこんな、ふざけきったグループが...。

 しかもそれだけではありません、ウクレレに触った事もないようなお客さん達に自由に参加して頂けるよう開放した、ウクレレレッスンのテントまで任されてしまいました。 全くこんな、いかがわしいグループが...。


 さて当日は夏真っ盛りの大晴天。 ステージ上への直射日光も大ピークを迎える午後1時頃(客席は見事に日陰だったんだよなぁ..)「NHKお昼の公開生放送」みたいなノリ()の司会進行コンビ・望月&パットが登場。
 まずは本日出演者の中でも最年少、ベビーウクレレを手にした若干6歳の天才少年・ハーブ大塚Jrによる「クレイジーG」で観客を沸かせたあと、ウクレレアフタヌーンが登場です。

 しかし暑いなぁ あまりの暑さから「ツイスト&シャウト」「BEL PRESI」で演奏を開始したとたんに弦が伸びちゃって、みんなのチューニングを合わせなおすので大変。



photos: Taka-P

 続いて今回の初披露、あの有名な「イパネマの娘」アストラッド・ジルベルトも歌っていたボサノバの隠れた名曲「トリステ−ザ」。 うーん..もう一息って出来だったかしら。 ボサノバのノリってなかなかむずい。
 「メロンの気持」と掴み慣れた曲でだんだん本調子。 ラストはパットさんにハーブ大塚パパ&Jrも加わっての「IKAN KEKEK」「EVERYBODY NEEDS SOMEBODY」
 あー、30分程のステージですっかり、頭の皮まで焼けたみたい(そりゃスキンヘッドですからねぃ)。

 出番のあとは、キワヤ商会様からお借り受けしたK-WAVEウクレレが並ぶテントで、一般参加のワークショップ。
 嬉々として(特に可愛い女の子に)熱心に「カイマナヒラ」を伝授するアフタヌーン(特に男性メンバー)の面々。
 某ウクレレ教室で名物講師を勤める某メンバーの爽やかな笑顔に
「あたしなんか授業料払ってるのにー、一度だってあんなにうれしそうな顔して教えてもらったことなーい!!」
なんてな声が聞こえてきそう。 というか、聞こえた(爆)。


 そうこうしているうちに夕闇迫り、スラックキーギターの名手Keola Beamer(ありがたや..)のステージに出演者全員が上がっての大合唱。
  Keolaママにハグしてもらって感涙に打ち震える者、憧れのサンディー様と手を繋いでふにゃふにゃになっている者(うへへへぇ)、みんなそれぞれの感動を胸に抱いて大団円です。

 あー、いい一日だったぁ...と、ところが、ウクレレアフタヌーンの長い一日はまだまだ終わってはいなかったのです。


 Loco Mocoでの興奮も覚めやらぬ、「いせや」で打ち上げの酔いも覚めやらぬ午後10時、同じ吉祥寺にある店「bar drop」へと向かうアフタヌーン。
 こちらで毎月開催されているクラブイベント「papier-mache retro-rockets」DJ合間のライブアクトとして、急遽出演が決まったのでした。
 イベントは午後11時からですが、ライブタイムはなんと午前1時半スタート このくそ深夜にもかかわらず居残ったメンバーは11名、プラス、おぅ、なんということ 代々木公園にて奇跡的に発見された謎の超絶ウクレレ名人・森タクジさんまで

 「ハワイアンナイト」と称して、まったりとした選曲でくつろぐラウンジフロア−。
 その上のダンスフロア−ではラテン、ブラジル、ソウル、フレンチ、ジャズなど渋好みな選曲のDJにクラブキッズと混じって踊り狂う、キッズと呼ぶには大変に年不相応ながらも久々の夜遊びに燃えて盛り上がるアフタヌーン。


photo: MIOX

 若いヤングの熱気が頂点に達した頃、ライブタイムでクールダウン。
 「初めましてウクレレアフタヌーンです。 今日は昼間、ハワイアンのイベントに出演してきました。 ハワイアンの曲は...これだけです。」
とおもむろに「ワイカプ」でスタート。

 「あとはいろいろやります」とご挨拶までに「テキーラ」「パリカナ−ユ」「エビバデ」などの選曲で手堅くまとめたところで、
 「それでは、僕らみたいにただうるさいだけの演奏じゃなくて」と森名人にバトンタッチ。
 「人前で演奏するのは20年振りです」との語りで始まった「12番街のラグ」から、息を呑むような凄まじい森ソロ連発


 声も上げられずただただ演奏に聞き入り、曲が終わってからようやっと大きな拍手で応える40〜50人程の若いヤングたち。
 こんな深夜の吉祥寺で、予想だにせず一気に、いーっきに奥ふっかーい所にまで連れて行かれてしまったようですね。 おめでとう。若いヤングたち。




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 2000年8月26日(土)ウクレレ・ピクニック in 逗子マリーナ

共演:関口和之 ukuleleman IWAO 山内雄喜&パイナップルシュガー
OHANA BAND(岩沢幸矢&MANNA) ペティブーカ
ウクレレカフェカルテット Pupule Boys サンズマーケット
北田朋子 ウクララ スパムのりライス 他



 この夏、日本で最大級のウクレレイベント、トイズオフィス主催の「ウクレレ・ピクニック」

 とっても楽しみにしていました当日は、見事なまでに大晴天。
こりゃ絶好のプール日和だなぁ、泳ぐぜ!と、モリモリに期待して出掛けて行きました。 いやいや、演奏も頑張るぞ。
それにしても凄い人でしたねー。 総入場者数は1000名を超えたそうです パチパチパチ。

 一般には正午開演と告知されていましたが、出演者数が増えたためアマチュアによる前座演奏は午前11時からに早まりました。
その前座タイムに登場のウクレレアフタヌーンは、総勢23名のゆかた姿 この早い時間に、遠路はるばるやって来て衣装替えしなければならないメンバーには、大変な難儀を強いてしまいましたわね。 ほほほ。 ごめんあそばせ。


もちろん気合を入れたのは衣装だけでなく、演奏の方も初ネタの応酬です。

IWAO
「今回のウクレレアフタヌーンは何やるの?」

IWAOに師事するアフタヌーンメンバー
「ボサノバの曲とか、『ブラジル』...」

IWAO
「『ブラジル』? ふーん...ふふん(鼻笑)」


 ウクレレボディーをがつがつ叩く乱暴なことこの上ない、まずは初出「ブラジル」でスタート
この曲をアレンジしたまいたけ氏は、車が渋滞に巻きこまれたため辛くも演奏に間に合わず。
tel「まだ都内です〜ぅ(泣)」
鬼番長「なにぃぃぃ。到着したら、衣装は海パン一丁でやってもらうからな!」

 ウクレレボディーパーカッションで2曲目の「トリステ−ザ」に繋ぎます。 ここの部分がまたカッコ良かったぁ(嬉)。
 普段はインストで演奏していた「IKAN KEKEK」、レコーディング時と同じニシムラ&クドウ無敵の同僚コンビ大活躍のボーカルバージョンを、初めてライブで再現。 振り付きもさすが、やってくれるぜ
 最後はこれも初披露、ソワレさんからの素敵なプレゼント「夜のうた」をクドウちゃんが熱唱。 コーラスを付けるニシムラ&ハリスン娘のハモりがまた泣かせたねぇ。

 わずか15分、4曲のステージは慌ただしく終了。
実はもう一つ新曲でラモ−ンズの「ロックンロール・レディオ」も用意してあったのに、時間の都合でカット。
(イベント終了後のパーティで演奏して雪辱は晴らしたぞ)

 あとはアフタヌーン、一般客に戻って、呑んで食って泳いで踊って、もちろんライブも楽しんで気楽に過ごしておりました。
他の前座チームの演奏もすごく張り切っていて良かったですね。 特に「ウクララ」の堂々とした立ち姿の眩しいこと、ほんに立派になられて(感極)。 ウクレレ界にまた新たなアイドル旋風を巻き起こしそう「スパムのりライス」の可憐なシンディ嬢、をしっかり支える強面二人の手堅いテクニック。

 もちろんプロの方々のステージは言わずもがな。 ジャンルを超えて「ウクレレ」で繋がった、これ以上にないほどの豪華な顔触れ。 いや、こんな素晴らしいイベントに出演させて頂けて、本当に良かったなぁ。


photos: K.U.D.O, K.Nakane, Y.Yasuda

 などと感動に浸っているとなんとラストもオーラス、関口和之&IWAOのステージで突然ムクちゃんからの呼び出しをくらい、慌てて楽器を抱えてプールサイドを全力疾走するウクレレアフタヌーン
一緒に「ブラジル」を演奏することになろうとは...
「ふふん(鼻笑)」
の意味がやっとわかりましたわ。

 本当の最後には、ステージもお客さんもみんな立ちあがって手を繋いで「HAWAII ALOHA」の大合唱、と共に水平線に沈みきっていく夕陽...うーん出来すぎ 最高のロケーションでしたね。






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