ここで心配なのは、事前に当局等への許可なく大勢が路上に集まる事でお咎めがあるものなのか．．．？と云う事でしょう。

　何ごとも扇動者がいて大勢を引き連れている歩いている、という構図はよろしくありません。　また営業建築物の敷地内、一般通路／道路／交通機関などで演奏しては、一般の方達の営業や通行の妨げとなり、これまたよろしくない。

　ウクレレを持った人達が、何か知らんが三々五々でやたらと集まって来る、というシュールな状況に仕向けなければいけません。　参加者全員に配付する譜面、そこへ一緒にタイムスケジュールと注意事項も添付し、各人がすみやかにゲリラライブ地点へ移動してくれるよう促します。　集合場所は多くの路上パフォーマーがいるようなホコ天であれば、人数がどうであれ演奏する事自体は問題ないでしょう。

　渋谷１０９前広場はよく企業イベントをやってまして、その脇のホコ天では大道芸人などが多くパフォーマンスをしています。　そこへ、集合時刻キッカリで四方から突然わらわらと湧いて寄って来たウクレレ奏者たち！　まずは
「あー、あー、あー、あー、
ワァアアアアオオオーー！！」
の怒号がビルの谷間にこだまする、「ツイスト＆シャウト」の大合唱！　続き「セサミストリート」、ハモニカとピアニカも飛び出す「テキーラ」、最後にもう一度「ツイスト＆シャウト」を絶叫したかと思うと、まるで嵐のような出来事に唖然とする歩行者を尻目に、退散！

　続いて原宿駅隣り、明治神宮入口前の橋の上へ集合。　２年前にここでやった時は、丁度廃止になったばかりの代々木公園ホコ天を追われたロックバンド達が３m間隔で陣取りしててホントうるせぇ音でやってたのに、今ではそれがすっかり鳴りを潜め、換わりに台頭しているのが、日がな座り込んで弁当食って仲間と話してたり写真撮られたりしている白塗りコスプレの女子達でありました。

　そこへまたまた、突然わらわらと湧いて来て、ウクレレをかき鳴らすハイな集団！　真上の歩道橋にはギャラリーが鈴なり。　外国人観光客も多く、格好の被写体となるアフタヌーン。

　「日本の若者達の間で、今一番ホットなのは白塗りとウクレレなんだぜ！　ホントに、日本人なら誰でもやってるんだ。　オレは見た。　写真も撮ったぜ！」と非常に誤った日本観が外国のある田舎町で流布されることを願います。

　当日は代々木公園内で「春風」というレイヴパーティーにフリージャズバンド渋さ知らズで出演後のマリ吉さん、ウクレレと重いバリトンサックスを抱えて駆け付け、熱血「テキーラ」をブロウ！

　最終地点はＮＨＫ前。　渋谷公会堂向かいから、ＮＨＫ前を通って公園音楽ステージまでにかけての広い遊歩道が「ゆず」系ミュージシャンの巣窟となっておりまして、たまに漫才コンビ、一世風靡セピアもどき（センス古過ぎ）がいます。　それでは、「参るよなー」という顔を露骨にされつつ、ゆずモドキくん、君達の隣でやらせてもらうよ！　はっはっはー。

　もう最後ですから、みんな目一杯ハジけます！　走り回ったり飛び跳ねたり、夕陽を浴びながら大見得きって感動のエンディング！　午後１時に集合してから、終了時刻は午後６時というウクレレゲリラサーキット。　お疲れ様でした！

　お集り下さったキワヤ教室生徒さん、望月が名物講師を勤めるiwao教室HAPPY UKULELE FUN生徒さん、遠く関レレや名古屋のウ中連より参加の方々、「今日はしっかり教えてもらいに来たんです！」とガンガンにやる気をアピールしてくれたクスタァクスタァのキョロさん、全てが終わってから「終わっちゃったのぉ〜！？」とアコーディオン持って駆け付けて来たサブロウさん、そして何より、これまでにもアフタヌーンに関心を頂きながら遂に初めての参加をして下さった大多数の方々、本当にありがとうございます！　そして大成功おめでとう！

　４／２の興奮も未だ覚めやらずってとこなのに、またしてもゲリラライブ勃発！　東中野の「ちびっこ広場」で開催されたイベントで、フリーマーケットや屋台が並ぶなか、特設ブランコステージ（笑）にウクレレアフタヌーンが登場！　まいたけを中心とする１３名、しかも４／２が初参加だったメンバーが８割を占めるという今後が楽しみな顔ぶれで、「ツイスト＆シャウト」「セサミストリート」「テキーラ」を大騒ぎして嵐の２ステージ。　同イベントにはダンスチーム、ゴスベルチームなどによるパフォーマンスもあり、アフタヌーンでは途中からジャンベ隊が飛入り乱入して迫力の演奏となりました。

　．．．えぇっと実はこのイベント、私リーダーは欠席しました！

　さて同じ頃、リーダーは決してありがたいライブのお話をサボっていた訳ではございません。

　９８年のクリスマスソング「ウクレレ・ホーリーナイト」以来、久々の自主レコーディングというものに奮闘しておりました。　「レコーディング」．．．なんて権威的な響き？　いえ実態は全然違くってぇ。

　夏秋文尚さんっつったら今でこそチューインガム・ウィークエンドのドラマー、関口さんのオムニバスにも収録のウクレレ・カフェ・カルテット、その他アイドル歌手からあがた森魚さんのバックにまでひっぱりだこのプロミュージシャンですが、もとはと云えば旧友・望月と１９９０年に第１期ウクレレアフタヌーンを立ち上げた共犯者でありまして、「責任取ってよ！」とばかりに、彼の自宅兼プライベートスタジオに第２期メンバーが押し寄せ、録音の監修まで強要してしまったという次第。　しかし２０数名が一気に詰め寄るにはあまりにも狭い部屋なんで、アンサンブルの担当パートごとに５〜６名ずつが立て籠り、他のメンバーはその間近所の公園、満開の桜の木の下でおべんと食べて和んでおりましたとさ（平和）。

　さて今回録音の楽曲「IKAN KEKEK」はマレー半島〜インドネシアに伝わる童謡で、タイトルは魚の名前を意味しています。　きっと他愛もない、云うなればボ・ガンボスの「魚ごっこ」みたいなもんだと思うんですけど。　近年ではサンディーが９０年の作品「MERCY」でバリバリのダンスチューンにアレンジして渋谷ON AIRなどで織田島をブイブイ踊らせてたという楽しい思い出もありますが、アフタヌーンでは５０〜６０年代に活躍したマレーシアのジャズ歌手、サローマのロックンロールバージョンをお手本にレゲエ「キャロライナ」っぽい雰囲気を織り混ぜて演奏。　更に、無敵の同僚コンビ・コブシのニシムラ＆色気のクドウちゃんを大フィーチャーしたボーカル入り！